5月も中旬を迎え、今まで馬のカラダを覆っていた冬毛がドンドン抜けていて、馬が一回り小さくなったようにも見えます。そんな穏やかな春の陽気に包まれた5月12日、富士河口湖町大石にある「おおさわ園」様のご協力を頂き馬耕を行いました。
今回、馬耕の場所としてお借りした畑は、「FCふじざくらファーム」。地元、富士北麓地域を拠点とする女子プロサッカーチーム「FCふじざくら」と、おおさわ園さんがコラボして誕生した畑です。
とても土が柔らかいので、馬の蹄が埋まってしまっています。最初は馬も人も足をとられていましたが、徐々に慣れてまっすぐ土を掘り起こすことができるようになりました。
今回の馬耕では木曽馬の澄風が活躍しました。木曽馬は農耕馬だけあって、畑の中で力強く犂(すき)を引いてくれます。
畑のオーナーである大澤さんも馬耕にチャレンジ。普段から畑仕事に従事されているので、すぐにコツを掴んで難なく扱っていました。
シェトランドポニーのベートーヴェンも馬耕を手伝いました。シェトランドポニーは、炭鉱でトロッコを引いていた歴史があるほど足腰が強いポニーです。ベートーヴェンは普段から馬車を引いているので、馬耕も難なくこなしていました。むしろ小さな畑では、小回りがきくポニーが適しているかもしれません。
今回の馬耕に用意した犂(すき)は鍬(くわ)ではなく、大きな爪が3つ付いた犂になります。あまり深く掘り替えすことがなく、また車輪もついていてバランスがとりやすいので、初めて馬耕を行う方でもすぐに扱えると思います。
河口湖の湖畔から少し入った、周囲を山々に囲まれた豊かな環境のなかにある畑でした。
おおさわ園様には、畑をお貸し頂き大変ありがとうございました。馬力屋はさらに馬耕の経験を積んで、地域の農業のお手伝いができるよう活動していきます。